

■栽培
2025年は凍害や霜害がない穏やかな春からスタートしました。
6月の開花期は突発的な大雨による花ぶるいが発生したものの、
7~8月は降水量が非常に少なくブドウは順調に生育しました。
しかし、収穫直前の9月に入ると一転し、青空の日は片手で数えるほどしかなく、
多雨と高温でなかなか成熟が進まない日々が続きました。
傷みが多いピノノワールとは対照的にシャルドネは健全でした。
収穫前日までに傷んだ粒を全て取り除くことができたため、
収穫は一日のうちで最も糖度が高く、香り成分が保持される早朝に行いました。
酒屋のご主人やブドウ栽培仲間にご協力いただき、星が輝く空のもと朝3時より収穫を開始、
ランタンやヘッドライトの明かりを頼りにナイトハーベストを行いました。
2024年と比べたブドウの出来としては、ピノノワールとガメイについては
より良い品質であった一方で、シャルドネの品質はほとんど変わりませんでした。
2026年はより収量を制限するなど、試行錯誤をしていきたいと考えています。
■醸造
2024年と同様にシンプルな仕込み方法です。
ブドウは除梗破砕後、すぐにメンブランプレスで圧搾し、デブルバージュせずにアルコール発酵。
古樽2つとポリタンクに移し約4か月間熟成、2026年3月に濾過せず瓶詰めしました。
使用されているクローンは6種類です。
[委託醸造先]VOTANO WINE(長野県塩尻市)
[生産本数]743本
■味わい
外観はやや濃いイエロー。抜栓直後は閉じた印象ですが、時間が経つと開いてきます。
香りには、和柑橘、リンゴ、白い花、アーモンド、酵母のニュアンス、わずかな樽香があります。
口当たりはやわらかく、まろやかな酸とほのかな苦味があり、余韻は短めです。
寿司等の魚介全般、菜の花やタラの芽といった春の山菜、その他味付けが
シンプルなお料理とあわせていただけるとワインをお楽しみいただけると思います。
(文:TAMAI WINE 玉井さん)
| ボディ | 甘さ | 酸味 | 果実味 | 複雑さ | 樽香 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 3 | 3 | 4 | 4 | 2 |